" 小食は長寿を招く "

 ・ 小食は長寿を招く!

 ・ 食品が酸性かアルカリ性
   かを区別するよりももっと
   重要なことは何か教えて
   ください。
 ・ 断食療法は健康への
   近道!
 
 
 
小食は長寿を招く!

長寿村の人々に共通した点は何だろうか。

Q : 一般的に私たちは誰でも長生きできる事を願います。そのため体に良いと言われる食べ物や薬を選んで摂取するようになりますが、それだけで誰でも長生きをすることができるのでしょうか?

A : 人間は誰でも長生きできる事願います。今この文章を読んでいるほとんどの人が多分そうでありたいと願っているはずです。しかし残念なことに長寿は体質や遺伝的な要因とも深い関係があるのです。
したがって自分の祖先が家系的に長生きをしていると大抵の場合、長寿できるというのが自然な要因となってきます。このような根本的な事実を知らない大部分の人々は長生きをする人々が好んで食べる食べ物や薬を飲めば長生きすると勘違いをしてしまいます。人の体質は一人一人本質的に異なるので遺伝的に長生きをする人の食事法を真似したからといって自分も長生きができるとういものではありません。

Q : 世界保健機構が発表した長寿村の人々の食生活について知りたいです。

A : 世界の中から選定された長寿村は日本の沖縄地方とソ連のコカサス地方でした。ここに住んでいる長寿の人たちを調査した結果、著しく共通した点はエネルギー摂取量が非常に少ないという事実でした。

彼らは平均して1日約1,700カロリーの食事をします。一般的に東洋人の1日必要なカロリー量は約2,300カロリーなのに比べて長寿村の人々の摂取するカロリーはその2/3程度にしかならないにもかかわらず長生きをするというのです。そして地域によって肉類などの動物性たんぱく質と脂肪質を主に摂取する人、あるいは野菜を主な食事とする人など、それぞれの地方による特性と個人個人の好みによって食べるものが異なるにもかかわらず両者とも長生きをするということも驚くべき事実です。これは最近、菜食主義者が長生きするという理論は全く根拠のない事実だという点において注目する必要があります。気をつけなければならない事はとにかく何でも食べ過ぎる人、特に精力に良いと聞くと無差別に食べまくる人、こういう人はそれほど長生きはできないという事です。

前章の『漢方養生法』の内容の中で健康と長寿の基本は小食と述べた事と'長生歌'中で「食(食事)は細(軽く)するように」と言った内容を思い出してください。
これは炭水化物や糖類のとり過ぎによるカロリーの過多摂取は健康と長寿の敵という事を示しています。欧米の人々の食事が良い例です。欧米人が最近になって日本が韓国よりも平均寿命が縮まっている理由にはコーラ、ジュ-ス、チョコレートなどカロリーの高い炭水化物や動物性脂肪質のとりすぎているからです。したがって欧米の人たちが健康を維持するためには炭水化物や糖分の摂取を減らしてたんぱく質や纎維質の摂取を増やさなければなりません。

たんぱく質は私たちの毛髪や骨、ホルモン、酵素、また精子や卵子までも形成する必要不可欠な活力源となります。私たちは年を取るにつれ肥満になる事を恐れ動物性たんぱく質を避ける傾向がありますが、これからは土中から生える良質の植物性たんぱく質である豆類で作られた料理、豆ご飯、豆腐、おから、豆の御浸、煮豆などを一日に1回以上食べる事が好ましいでしょう。
特に韓国では焼酒などアルコールの濃度が高いお酒を飲む時には、消化器官や身体のためにサムギョプサルという豚肉の焼肉を食べることが多いがこれは極めて誤った認識です。むしろ豆腐がたっぷり入ったすけそう鱈や明太子のチゲを焼酒のおつまみとして食べた方が身体には良いのです。豆と明太子は古くから漢方で毒素を消す食材として使用されてきました。

Q : 「度数の強いお酒が弱いお酒よりも体に良い」と言いますが、それはどうしてですか?

A : 昔から酒は'百薬の長'つまり全ての薬の中でも選り抜きであるという事です。これはほどほどに飲めばストレスと疲労をも解消する事ができるからです。夕食の際に適当な量のお酒を時々飲むという人は心臓病の発生率も低いということがわかっています。また、適量のお酒は動脈硬化を抑制する效果があります。何故なら適量のアルコールはHDLと呼ばれる人体にはなくてはならないコレステロールを増加させるからです。血管を確張して血流障害を改善し、ストレスを解消したりもします。適量の分量とは、ウイスキーならシングルを1杯か2杯、ビールは小ビン1本、日本酒ならば一合ぐらいです。これにはもちろん個人差もありますが、これ以上飲むとかえって体内で不必要なコレステロールが増加することになります。

一般的には弱いお酒はたくさん飲んでも強いお酒よりも身体には悪くないと考えられがちです。そのためビールやワインならたくさん飲んでも大丈夫だと思われているようですがこれは大変誤った考え方です。特にビールは醗酵酒なので糖分と有機酸をたくさん含んでいます。

したがってこれは体内に残って肥満の原因になったり、関節炎などの様々な問題を引き起こします。度数の強いお酒であるウイスキー、ブランデー、焼酎、スピリッツなどは蒸留酒なので糖分が少なく、弱いお酒をたくさん飲むよりはかえってこのよな強いお酒を少量飲む方が体には良いと言えます。

Q : 自然食には、欠乏しやすい微量営養素が豊富だというのは本当ですか?

A : 人体は高度で精密な科学工場です。この工場が正常に稼動している時には病気に対する抵抗力、すなわち自然治癒能力が活発なので健康を維持することができるのです。そのためにはビタミン、ミネラル、カルシウムなどの微量栄養素が絶対的に必要になってきます。しかし、実際の現代の私たちの食生活環境では微量元素が不足しやすい高度に精製された食材や加工食品があふれています。

ビタミンA、B1、B2、C、Eなどは私達人間にはなくてはならない栄養素です。それにもかかわらず、ビタミン類は食べ物を料理する過程でほとんどが破壊されてしまいます。また、高度に精製された食品をたくさん摂取することでビタミン不足をもたらすことになります。

精製された塩や砂糖の例をあげると、精製された塩は精製度が高いため成分の大部分は塩化ナトリウムだけです。本来の天然塩は塩化ナトリウム以外に硫酸マグネシウム、カリウム塩、ヨード等の成分が含まれています。また白砂糖は精製過程でカルシウムとビタミンが除去されます。このように精製された塩や砂糖の摂取により人体に必ず必要な微量元素を供給されるのではなく逆に不足してしまうのです。その他に肉類を中心とした食生活の変化によりビタミンやミネラルのような微量栄養素の摂取がさらに不足するようになったというのが現状です。

以上のように現代人は体内から絶対的に必要な栄養素が常に不足しがちになるので出来る限り精製食品はひかえ、自然食品を食べることに努めることをおすすめします。そして成人病を予防する效果のある栄養素であるカルシウムとマグネシウムがたくさん含まれている食べ物を摂取して私たち身体の中に微量栄養素の不足によるストレスの蓄積が起こらないように細心の注意をはらわなければなりません。

 
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